原稿用紙の文字数カウントで落選?空白と改行の罠を防ぐ換算術

原稿用紙の文字数カウントで落選?空白と改行の罠を防ぐ換算術とは一体何なのか? 主要なファクトを整理してお届けします。

では、現場の編集者やプロの作家はどうやって誤差を抑えているのか。ここで押さえるべきなのが、現在の出版実務で定着している「実効係数」を用いた換算テクニックだ。

一般的な散文において、400字詰原稿用紙1枚に実際に収まる平均文字数は、およそ320字から340字程度と言われている。全体の約15〜20%が改行や空白によって消費される計算だ。つまり、手元の実文字数から概算の用紙枚数を導くには、単純に「総文字数÷400」をするのではなく、「総文字数÷330」で計算するのが最も現実に近い。

逆に、主催者から「400字原稿用紙50枚」と指定された場合は、文字数カウンターの数字を1万6,000字から1万7,000字前後に着地させるのが安全圏となる。会話劇がメインのライトノベルや戯曲調の作品であれば改行が増えるため、1枚あたり300字前後(400文字の75%)まで落ち込むこともある。執筆ジャンルに応じた「余白の呼吸」を読み切ることこそが、計算ミスによる規定オーバーを防ぐ最短ルートだ。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest