トリーチャーコリンズ症候群とは?原因・顔貌・寿命と治療法の真相
トリーチャーコリンズ症候群とは?原因・顔貌・寿命と治療法の真相についての最新情報をお届けします。
トリーチャーコリンズ症候群に対する医療アプローチは、耳鼻咽喉科、形成外科、口腔外科、小児科が綿密に連携するチーム医療によって進められます。乳幼児期から成人期に至るまでの治療ステップと実情を、客観的なデータとともに整理しました。
治療プロトコルにおいて最優先されるのは、出生直後の呼吸と栄養摂取の確保です。小下顎症によって舌が喉の奥へ落ち込み(舌根沈下)、気道を塞ぐリスクが高いため、腹臥位(うつぶせ)管理や経鼻エアウェイの留置、重症例では気管切開術や下顎骨仮骨延長術(骨を徐々に伸ばして気道を広げる手術)が選択されます。
続いて幼児期から学童期にかけては、軟口蓋閉鎖手術や骨伝導補聴器(BAHAなど)の装着による聴覚補正が行われます。耳の穴が塞がっていても内耳の機能は保たれているケースが多いため、骨を介して音を伝えるアプローチにより、通常の言語発達が十分に望めます。成長が一段落する思春期以降には、自家肋軟骨を用いた耳介再建や、頬骨・下顎骨の骨移植・骨切り術といった本格的な顔面形成手術が段階的に実施されます。