西城秀樹の妻・木本美紀の現在と子供の今|壮絶介護と家族の絆
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結婚からわずか2年後の2003年、長男を身ごもっていた美紀さんを最初の試練が襲います。秀樹さんが巡業先の韓国で脳梗塞を発症したのです。一度は復帰を果たしたものの、2011年には再び脳梗塞が再発。言語障害や右半身の麻痺、さらには多系統萎縮症の疑いなど、病魔は容赦なく秀樹さんの肉体を蝕んでいきました。
幼い3人の子供の育児と、刻一刻と変化する夫の介護。美紀さんの生活は睡眠時間を削る壮絶な日々に一変しました。しかし、彼女は秀樹さんの前で決して取り乱すことはありませんでした。夫が抱く「もう一度ステージで歌いたい」という執念を誰よりも理解していたからです。病院のリハビリだけでなく、自宅でも独自の歩行訓練や発声練習を支え続けました。
秀樹さんが旅立った半年後の2018年11月、美紀さんは手記『蒼い空へ―夫・西城秀樹との18年』(プレジデント社)を上梓しました。出版元の公表データでも異例のベストセラーとなった同書の中で、美紀さんは次のような痛切な胸中を明かしています。
「秀樹さんは病気になっても、最後まで『西城秀樹』であり続けようとしました。そのプライドを傷つけないこと、絶望させないことが私の使命でした。介護する側が悲壮感を出してしまえば、本人の生きる力まで奪ってしまう」
同書は単なる闘病記の枠を超え、家族写真に写る飾らない笑顔の裏にあった壮絶な覚悟と、夫婦を超えた人間同士の深い絆の記録として、令和の現在も多くの読者に読み継がれています。