タトゥーと入れ墨の決定的な違い!歴史と針先が語る身体装飾の真実
タトゥーと入れ墨の決定的な違い!歴史と針先が語る身体装飾の真実の要点を詳しく解説してご紹介します。
日本における入れ墨の歴史は、激しい振り子のような軌跡を描いてきた。縄文・弥生期の呪術的・身分的装飾から一転、江戸時代中期には罪人の額や腕に刻む「刑罰」としての歴史を刻む。だが、皮肉にもその罰を隠すための「紋消し」から、町人たちの「粋」を競い合う身体装飾文化が開花した。
明治期に入ると文明開化の美名のもとで厳しく禁圧され、入れ墨は突如として日陰の存在へと追いやられる。海外の王族が来日時に好んで日本の彫師に施術を求めた一方で、国内ではアンダーグラウンドの象徴へと固定化していった。
昭和から平成にかけての映画界もこのイメージを強固にした。実在の事件をモチーフにした名作「映画『TATTOO[刺青]あり』」が描いた社会の周縁に生きる人間の孤独や、北野武監督の「映画『アウトレイジ』」に代表されるヤクザ映画の記号表現は、大衆の脳裏に「彫り物=反社会勢力」という図式を強烈に焼き付けたのである。