ロバと馬の決定的な違いとは?生態・染色体からラバの真相まで徹底解説
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ロバと馬の話題で必ず議論に上るのが、両者の間に生まれる異種交配種です。組み合わせによって生まれる動物の呼び名と身体的特徴が異なります。
- ラバ(Mule):【オスロバ × メスウマ】の交配によって誕生。体格は母親である馬に似て大型で筋肉質になりやすく、耳は父親であるロバに似て長く伸びます。馬の力強さとロバの粗食への耐性・持久力を兼ね備え、「雑種強勢(ヘテローシス)」の代表例として古来より軍用・運搬用に世界中で重宝されてきました。
- ケッテイ(Hinny):【オスウマ × メスロバ】の交配によって誕生。頭部や耳の形状は馬に近く、体格は母親のロバに引きずられて比較的小柄になります。受胎率がラバに比べて著しく低いため、世界的な飼育頭数は極めて少数にとどまります。
ここで多くの人が疑問を抱くのが、ラバに生殖能力がない理由です。父親(ロバ:染色体62本=精子31本)と母親(馬:染色体64本=卵子32本)が受精すると、誕生するラバの染色体数は合計63本という奇数になります。
細胞分裂を繰り返して成体になることは可能ですが、子どもを作るための生殖細胞(精子や卵子)を作る「減数分裂」の段階で、奇数の染色体はペア(相同染色体)を正しく組むことができません。その結果、正常な配偶子が形成されず、ラバやケッテイは一代限りで子孫を残せない不稔(ふねん)となります。