なぜ塩けんぴは止まらない?高知発祥の秘密と太る噂の真相
なぜ塩けんぴは止まらない?高知発祥の秘密と太る噂の真相について押さえておきたい 理由を厳選して解説いたします。
現在全国で親しまれている塩けんぴの歴史を語る上で欠かせないのが、高知県高岡郡日高村に本社を置く「澁谷食品株式会社」と、その直営ブランドである「芋屋金次郎」の存在です。実は、澁谷食品は全国の芋けんぴ生産シェアの約半分を占める日本一の芋菓子メーカーであり、塩けんぴというジャンルそのものを世に生み出したパイオニアです。
従来の芋けんぴは、揚げたさつまいもに砂糖水を絡めたシンプルなものでした。しかし、2000年代初頭、澁谷食品の職人たちが「高知ならではの素材を活かした、これまでにない新しいけんぴを作れないか」と試行錯誤を重ねる中で着目したのが、高知県室戸沖で採取される「室戸海洋深層水」から精製された天日塩でした。
単に揚げた芋に塩を振りかけるだけでは、塩気が角立ち、芋の風味を殺してしまいます。そこで開発されたのが、「糖蜜の中に微粒子レベルで海洋深層水塩を完全に溶解させ、高温で一気にコーティングする」という独自製法です。この技術により、口に入れた瞬間は糖蜜の滑らかな甘さを感じ、噛み砕くと中から芋本来の上品な甘みと、奥底から湧き上がるまろやかな塩気とミネラル感が渾然一体となる、唯一無二の味わいが完成しました。
芋屋金次郎では、原料となるさつまいもにデンプン質が豊富で油との相性が抜群な「黄金千貫(コガネセンガン)」を使用し、収穫から加工までの時間を極限まで短縮。さらに、菜種油とパーム油を独自の黄金比率でブレンドした揚げ油を常に鮮度管理することで、油特有の重さを感じさせない軽やかな仕上がりを実現しています。高知のお土産売り場から火がついたこの味は、今や全国の百貨店や専門店で長蛇の列を作る看板商品へと進化を遂げました。