表舞台から消えて30年…歌姫ちあきなおみの知られざる隠遁生活
表舞台から消えて30年…歌姫ちあきなおみの知られざる隠遁生活の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。
ちあきなおみの人生を語る上で、夫・郷鍈治さんの存在を切り離すことはできない。1978年の結婚後、郷さんは俳優業を退いて彼女の個人事務所の社長兼マネージャーに就任。気難しく繊細な歌姫の才能を誰よりも信じ、あらゆるトラブルや理不尽な芸能界のしがらみから彼女を命がけで守り抜いた。
1992年、郷さんが55歳の若さで病没した際、荼毘に付される棺にしがみつき「私も一緒に焼いて」と泣き崩れたエピソードはあまりにも有名だ。夫の兄である俳優の故・宍戸錠さんも生前、二人の深い絆について「あいつらは夫婦というより、一つの魂だった。なおみは弟のために歌っていたんだ」と回想していた。夫という唯一無二の理解者と防波堤を失った瞬間、彼女の中で「ちあきなおみ」として歌う理由は完全に消滅してしまったのだ。