自治会費の支払いは拒否できる?法的リスクと退会トラブル回避策
自治会費の支払いは拒否できる?法的リスクと退会トラブル回避策について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をお届けします。
会費の支払いを拒否したり、自治会を退会したりした住民に対して、最も頻繁に発生する報復的トラブルが「ゴミ集積所(ゴミステーション)の使用禁止通告」である。
国民生活センターには毎年のように、「退会したらゴミを捨てるなと言われた」「集積所の鍵を渡してもらえない」といった悲痛な相談が寄せられている。しかし、日常の一般廃棄物処理は、廃棄物処理法に基づき市区町村が担うべき法定受託事務である。
日本弁護士連合会(日弁連)の人権擁護委員会も、非会員に対するゴミ捨て場の利用拒否は、生活権や人格権を侵害する重大な違法行為(民法第709条の不法行為)に該当する可能性が極めて高いとの見解を繰り返し示している。自治会が集積所を清掃・管理している場合でも、行政から補助金や委託を受けているケースが大半であり、排他的な利用権は認められないのが司法の確固たる立場だ。