リチウムイオン電池の膨張は発火の危険信号!原因と安全な処分法を解説
今注目を集めている リチウムイオン電池の膨張は発火の危険信号!原因と安全な処分法を解説について、多角的な視点をご紹介しています。
「少しくらい膨らんでいても動作するなら使い続けたい」と考える利用者は少なくありません。しかし、スマホのバッテリー膨張を放置することは、極めて致命的なトラブルを招く引き金となります。製品評価機関の実験データが示す通り、リチウムイオン電池の膨張の危険性は単なる端末の破損にとどまらず、生命や家屋を脅かす火災事故へと直結しています。
ガスによって内部が圧迫されたセルの中では、正極と負極を隔てる極薄の絶縁シート(セパレータ)に過度な物理ストレスがかかっています。この状態で外部からの圧力(ポケットに入れて座る、カバン内で圧迫されるなど)や充電時の電圧変動が加わると、セパレータが破れて内部短絡(ショート)が発生します。ショートの瞬間に流れる大電流が火花を生み、可燃性のガスと電解液に引火するのです。
一度引火すると、リチウムイオン電池の膨張による発火リスクは「熱暴走(サーマル・ランナウェイ)」と呼ばれる連鎖的発熱反応へと発展します。わずか数秒でセル内部の温度は800℃以上に跳ね上がり、激しい白煙とともにジェットバーナーのような高熱火炎を噴出します。一般的な粉末消火器や家庭用の水では化学反応を即座に止めることが極めて困難であり、周囲の可燃物へ一気に燃え移る危険があります。