クレジットのサインもらい忘れ!自腹や売上取消の真相と対処法

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レジ業務中にクレジットカードのサインをもらい忘れた際、多くの店員が最初に抱く恐怖は「売上が丸ごと消えてしまうのではないか」「その不足分を自分の給与から天引き、あるいはポケットマネーで自腹弁償させられるのではないか」という点です。まず結論から言えば、サインをもらい忘れた伝票であっても、端末の通信が正常に完了していれば売上データそのものはカード会社へ送信されており、即座に売上取消になることはありません。売上金は所定のサイクルで加盟店口座へ入金されます。

そして極めて重要なのが、従業員に対する「自腹弁償」の法的違法性です。労働基準法第16条(賠償予定の禁止)および同法第24条(賃金の全額払いの原則)により、たとえ業務上の過失によるレジミスであっても、店舗側がアルバイトや社員に対して一方的に給与天引きを行ったり、不足分の即時現金を自腹弁償させたりすることは明確に禁じられています。過去の最高裁判例(大隈鉄道事件など)でも、労働者の過失による損害賠償請求は、信義則上「相当と認められる限度」に著しく制限されており、通常業務の一環として発生したサインもらい忘れ程度で従業員個人が全額を支払う義務は法的に存在しません。

「店のルールだから」「ミスをした本人が責任を取るべき」と威圧的に自腹を迫る店長やマネージャーの言動は、パワーハラスメントに該当するだけでなく、労働基準法違反の刑事罰対象にもなり得ます。ミスをした直後は罪悪感から思考停止に陥りがちですが、不当な要求に対してその場で財布を開く行為は絶対に避けてください。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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