昔のキムタクはなぜ伝説なのか?全盛期の社会現象と視聴率の真相
昔のキムタクはなぜ伝説なのか?全盛期の社会現象と視聴率の真相とはどのようなものなのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。
昔のキムタクを語る上で欠かせないのが、当時の日本社会を巻き込んだ規格外のインパクトです。その口火を切ったのが、1993年のドラマ『あすなろ白書』でした。ヒロインを背後から抱きしめる「あすなろ抱き」を披露した取手治(取手くん)役で脚光を浴び、一躍全国区のブレイクを果たします。不器用で一途な好青年を演じた姿は、視聴者の心を瞬く間に鷲掴みにしました。
そして1996年、社会現象を決定づけたのが『ロングバケーション』です。「月曜日の夜は街からOLが消える」とメディアで報じられた現象は決して誇張ではありませんでした。放送時間帯になると繁華街の飲食店から客足が引き、レンタルビデオ店の貸出数が激減したという当時の興行・流通データも残されています。
さらに2000年の『ビューティフルライフ』では、主人公のカリスマ美容師役に影響を受け、翌年の美容師専門学校の志願者数が前年比で激増。「男が美容師を目指す」という進路選択そのものを一般化させ、カルチャーのみならず雇用の流動にまで影響を与えた事例は、日本の芸能史上でも極めて異例の出来事でした。