水野美紀のドラマが放つ唯一無二の凄み!清純派から怪演へ覚醒の軌跡
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「清楚な実力派女優」というパブリックイメージを粉々に打ち破り、視聴者の度肝を抜いたのが、2017年に放送された金曜ナイトドラマ『奪い愛、冬』(テレビ朝日系)です。水野が演じたのは、主人公の婚約者を執拗につけ狙い、激しい嫉妬と執着に狂う妻・森山蘭。右足にギプスをはめ、異様な足音を響かせながら迫り来る姿や、クローゼットの中に潜んで「ここにいるよ〜!」と叫ぶ狂気の表情は、深夜帯の放送でありながらSNS上を席巻し、社会現象化しました。
テレビ誌ライターや制作現場の関係者は、この変貌の裏にあったダイナミズムを次のように分析しています。
「脚本を手掛けた鈴木おさむ氏の過剰なまでの演出要求に対し、水野さんは一切ブレーキを踏まず、むしろ監督や脚本家の想像を遥かに超える怪演プランを現場へ持ち込みました。単なるホラーではなく、一歩間違えればギャグになりかねないギリギリの境界線を全力疾走したからこそ、視聴者は恐怖と同時に圧倒的なカタルシスを覚えたのです」
評価が一変した最大の要因は、彼女が「美しく見せること」への執着を完全に捨て去り、役柄の狂気そのものを純度100%で表現し切った点にあります。正統派ヒロインの殻を自ら打ち破り、振り切ったコメディセンスと凄まじい熱量を同居させたこの怪演こそが、2010年代後半以降における水野美紀の「第2の黄金期」を決定づける跳躍台となりました。