大相撲の大銀杏を結える条件とは?髷の違いや薄毛の真相まで徹底解剖
大相撲の大銀杏を結える条件とは?髷の違いや薄毛の真相まで徹底解剖についての真相を徹底解説します。
大相撲において、大銀杏を結うことが許される基本的な条件は「十両以上の関取であること」です。大相撲の番付には横綱・大関・関脇・小結の「三役」、そして前頭(幕内)、十両までの「関取」と、その下に位置する幕下・三段目・序二段・序ノ口の「力士養成員(幕下以下)」という越えられない境界線が引かれています。
日本相撲協会の協約および長年の慣例において、大相撲の髪型ルール詳細まとめとして整理すると、幕下以下の力士は普段の生活はもちろん、本場所の取組であっても先端を広げない「ちょんまげ(丁髷)」で土俵に上がらなければなりません。一方で、十両以上の関取になると、本場所の取組、土俵入り、巡業、公式な式典や移動時の正装(羽織袴姿)において大銀杏を結う権利が与えられます。
この差は単なるヘアスタイルの違いにとどまりません。関取は協会から月給が支給され、個室が与えられ、付け人を従える一人前のプロフェッショナルとして扱われます。相撲部屋の稽古場から本場所の支度部屋に至るまで、大銀杏は「自力で給金を勝ち取った男」だけに許されたステータスシンボルなのです。
新十両昇進で大銀杏を結う時期|スピード出世力士が直面する壁
番付編成会議で念願の十両昇進が決まったからといって、誰もが翌場所初日から大銀杏で土俵に上がれるわけではありません。ここで関係してくるのが十両昇進で大銀杏を結う時期と、力士本人の自毛の成長スピードです。
学生相撲出身のエリート力士や、入門から無敗に近い快進撃で関取の座を射止めた「スピード出世」の力士は、入門から1年足らずで十両へ駆け上がることがあります。しかし、大相撲に入るまで短髪だった力士の場合、関取昇進時点では髪の長さが物理的に足りず、髷尻を折り返して扇状に開くことができません。報道各社の支度部屋取材でも、新十両力士が「まだ髪が短いため、初土俵以来のちょんまげで関取の土俵を務める」姿がたびたび話題になります。
頭髪の伸びる速度は個人差があるものの月におよそ1cmから1.5cm程度です。髷を折り返して銀杏の葉を作るのに十分な長さに達するまでには、新十両昇進からさらに数場所から半年以上の時間を要するのが通例です。念願の大銀杏を結って初めて本場所の土俵に上がった瞬間、力士は「ようやく本当の関取になれた」という実感を深く噛みしめることになります。