元巨人ガルベスの現在|審判事件から28年、私財3億円投じた実像
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ガルベス氏を語る上で避けて通れないのが、1998年7月31日に阪神甲子園球場で行われた阪神タイガース戦での前代未聞の退場劇です。先発したガルベス氏は序盤から審判の判定に不満を募らせており、6失点を喫して投手交代を告げられた直後、極限状態に達した感情を爆発させました。
交代を命じられてベンチへ引き揚げる際、ベンチ前で振り向きざま、主審を務めていた橘高淳審判員を目掛けて至近距離から硬球を投げつけたのです。ボールは幸いにも直撃を免れたものの、両軍入り乱れる大乱闘へと発展。この危険極まりない暴挙に対し、セ・リーグ連盟は「無期限出場停止処分(実質的な同シーズン残り全試合出場停止)」という極めて重いペナルティを下しました。
日本中が騒然とする中、世間にさらなる衝撃を与えたのが当時の巨人軍監督・長嶋茂雄氏の対応でした。長嶋監督は「外国人選手の指導不行き届きはすべて現場トップである自分の責任」として、自ら頭を丸刈りにして公の場に現れ、関係者やファンに対して深々と頭を下げたのです。球界のスーパースターであった長嶋監督が丸坊主になって謝罪する姿は、テレビのニュース速報を通じて全国に放映され、ガルベス氏本人にも計り知れない心理的衝撃を与えました。