理学療法士の年収は本当に低い?給料上がらない理由と稼ぐ戦略
理学療法士の年収は本当に低い?給料上がらない理由と稼ぐ戦略の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
「4年制大学や専門学校で数百万円の学費を投じ、国家試験を突破したのに、手取り20万円台から抜け出せない」——現場の若手・中堅セラピストへの独自取材では、こうした痛切な告白が相次ぎます。大手匿名掲示板やSNS上でも、「昇給額が年800円だった」「主任になっても役職手当は月1万5,000円」といった生々しい投稿が散見されます。
なぜ理学療法士はこれほどまでに昇給しにくいのか。その根底には、医療経済システム特有の理学療法士の給料が上がらない理由が存在します。
最大の構造要因は、厚生労働省が定める診療報酬制度において「1人の理学療法士が1日に請求できるリハビリ単位数」に厳格な上限が設けられている点です。現行制度上、原則として1日18単位(1単位=20分で計6時間)、どれほど業務を詰め込んでも週108単位(1日最大24単位まで)と厳密に規制されています。
疾患別リハビリテーション料の単価が1単位あたり約150〜200点(1点=10円で1,500〜2,000円)である以上、経験1年目の新人セラピストであっても、勤続20年のベテランであっても、「1日・1カ月あたりに病院へもたらす売上高の上限(約70万〜90万円前後)」は完全に同一なのです。
一般企業であれば、卓越した営業スキルや開発能力を発揮することで売上を数倍に伸ばし、それを原資として高額な昇給を勝ち取ることが可能です。しかし、上限枠が固定された保険医療の枠組みでは、ベテランの給与を大幅に引き上げれば病院やクリニックの収支が赤字に転落します。その結果、「昇給カーブを極限まで寝かせる」という経営判断が現場で常態化しているのが真相です。