辰吉薬師寺戦から現在|判定の真相とファイトマネー激闘の全貌
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試合終了のゴングが鳴り響いた瞬間、両者が両手を突き上げて勝利をアピールした光景は、ファンの脳裏に鮮烈に焼き付いています。しかし、発表された判定は薬師寺保栄の判定勝利(2-0)。この結果に対し、熱狂的な辰吉ファンを中心に「地元判定ではないか」「疑惑のジャッジだ」という声が長年ささやかれることになりました。
実際の採点表の内訳を検証すると、当時の国際基準に基づいた冷徹な事実が浮かび上がります。
担当した3名のジャッジは、アメリカ、イギリス、メキシコから招かれた国際的な名審判たちであり、地元名古屋や日本のプロモーターの影響を受けない陣容でした。採点表の内訳が示す通り、2名のジャッジが115-114で薬師寺を支持し、1名が114-114のドロー。わずかラウンド1つ分の差でした。
辰吉が放つ力強いフックや前進するアグレッシブネスは観客の目を引きましたが、薬師寺は12ラウンドにわたり左ジャブを愚直なまでに突出し続け、辰吉の前進を止めました。さらに辰吉は第1ラウンドまたは第2ラウンドの早い段階で左拳を骨折しており、強打を打ち込めないハンデを背負っていました。リングジェネラルシップ(主導権支配)とクリーンヒットの数において、薬師寺のボクシングが正当に評価された結果であり、専門家の間では「判定に疑惑の余地はなく、薬師寺の戦術的完勝」というのが定説となっています。