南鳥島レアアース採掘の全貌!深海6千メートルが変える日本の命運

南鳥島レアアース採掘の全貌!深海6千メートルが変える日本の命運の全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。

このフロンティアを学術面から切り拓いたのが、東京大学大学院工学系研究科の加藤泰浩教授を中心とする研究チームだ。加藤教授らが南鳥島沖で極めて濃集度の高いレアアース泥を発見したのは2012年のこと。当時は「深海からの回収などコスト的に不可能だ」と懐疑的な声が支配的だった。だが、研究チームは諦めなかった。堆積物の粒度選別によって、レアアースを多く含むバイオジェニック・アパタイト(魚類の歯や骨の化石)を選択的に分離する基礎技術を確立。船上に引き揚げる泥の量を減らし、効率を飛躍的に高める手法を導き出した。

この学術的発見を国家戦略へと昇華させた立役者が、内閣府政策統括官(科学技術・イノベーション担当)主導の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」である。省庁の縦割りを排し、東大の知見をJAMSTECの船舶運航能力や民間企業のプラント技術と融合させた。基礎科学の発見からわずか十数年で海洋実証へと漕ぎ着けたスピード感は、日本の研究開発史においても極めて稀有な成功例と言える。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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