沖ノ鳥島はなぜ「ずるい」と批判されるのか?岩か島かの真相を徹底解説
沖ノ鳥島はなぜ「ずるい」と批判されるのか?岩か島かの真相を徹底解説の真相について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。
もし波の浸食によって沖ノ鳥島が海中に沈んでしまえば、日本は領土だけでなく広大な管轄海域を一瞬にして喪失する。その危機を回避すべく1987年に始動したのが、国土交通省 沖ノ鳥島保全プロジェクトだ。現場は補給拠点すらない絶海の荒波。資材を運ぶだけでも命がけの難工事だった。
北小島と東小島の周囲には、波の衝撃を和らげる巨大な消波ブロックが同心円状に配置され、その内部は特殊なコンクリートで固められた。さらに、波しぶきによるコンクリートの劣化や紫外線による風化を防ぐため、耐久性に優れたチタン製の特殊金網で岩全体を覆うという前代未聞の工法が採用された。台風が直撃すれば数十メートルの高波が襲いかかる過酷な環境下で、半世紀近くにわたり陸地を維持し続けている技術力は、世界的に見ても類例がない土木工学の結晶と言える。