近藤頌利の現在地|熱愛の真相と黒尾鉄朗から実力派への軌跡
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舞台で頂点を極めた俳優が直面するのが、「映像演技へのアジャスト」という大きな壁である。劇場後方の観客まで届ける発声や大きな身振りは、テレビカメラのクローズアップにおいては過剰と捉えられかねない。だが、近藤頌利はこの過渡期を鮮やかに乗り越えてみせた。
その分水嶺となったのが、2023年にカンテレで放送されたドラマ『全ラ飯』での地上波連続ドラマ初主演(一条颯太役)だ。秘密のストレス解消法として「自宅で裸でご飯を食べる」という特異な設定のエリートサラリーマンを演じた。コミカルなシチュエーションでありながら、彼が見せたのはコミカルさの一歩奥にある「他者に言えない孤独」や「自己開示の恐怖と歓び」という繊細な感情の機微であった。
さらに同年のドラマ『全力で愛していいかな?』(テレビ東京系)では、大人の恋愛模様の中で誠実な後輩・城野丈役を好演。見つめる瞳の揺らぎや、言葉を飲み込む瞬間の沈黙など、引き算の演技で映像クリエイター陣を驚かせた。2024年から2026年にかけても、地上波サスペンスドラマのキーパーソンや配信ドラマへのゲスト出演など、ジャンルを問わない起用が相次いでいる。