謎の漢字「豪斯登堡」の正体とは?長崎ハウステンボスの現在地
謎の漢字「豪斯登堡」の正体とは?長崎ハウステンボスの現在地の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。
長崎県内の観光地関係者や九州の旅行業界を取材すると、一様に口を揃えるのが「中華圏、とりわけ台湾・香港からの団体・個人ツアー客の激増」です。なぜ今、海の向こうで「豪斯登堡ツアー」が爆発的な人気を博しているのでしょうか。その背景には、観光社会学的な視点からも興味深い3つの構造変化が存在します。
第1に、リピーター層の「脱・ゴールデンルート」化が挙げられます。訪日回数が3回、5回を超える台湾・香港の旅行者にとって、東京・富士山・京都・大阪を巡る定番ルートはすでに体験済みです。地方の奥深い魅力と洗練されたリゾート体験を求める層が、福岡空港や長崎空港を拠点とする九州周遊へとシフトしており、その中核スポットとしてハウステンボスが選ばれています。
第2に、2022年の香港系大手投資ファンド「PAG(パシフィック・アライアンス・グループ)」による買収効果です。PAGはおよそ1000億円規模を投じてエイチ・アイ・エス(HIS)等から株式を取得し、海外水準のテーマパーク経営ノウハウを注入しました。世界的なIP(知的財産)の導入や、海外富裕層・ミドルアッパー層を明確にターゲットとした多言語マーケティングが結実し、東アジアでの認知度が飛躍的に向上しました。
第3に、SNSプラットフォームにおける圧倒的な「映え(ビジュアル訴求力)」です。台湾の「Dcard」や香港の旅行フォーラム、中国の「小紅書(RED)」では、ヨーロッパ風の街並みと季節の花々、そして夜を彩る光の洪水が「日本国内で体験できる最も美しいヨーロッパ」としてアルゴリズムに乗り、急速に拡散されています。