「していただく」は誤用?恥をかかない敬語の境界線と使い分け

「していただく」は誤用?恥をかかない敬語の境界線と使い分けについての真相を徹底解説します。

「ご対応していただく」や「確認していただく」という言い回しは、文法的に完全な正解である。ここで使われている「いただく」は、動詞「もらう」の謙譲語であり、前の動詞の連用形に接続する補助動詞として機能している。つまり「相手の行為によって自分が恩恵を受ける」という構図を表現する謙譲表現なのだ。

しかし、ここで多くの人が混同するのが「してくださる」との使い分けである。文化庁が取りまとめた『敬語の指針』においても明確に区別されている通り、「いただく」は自分を低める謙譲語であり、主語は「自分(私)」になる。一方、「くださる」は相手を高める尊敬語であり、主語は「相手」となる。

たとえば「ご確認いただく」は「(私側が)確認してもらう」という文脈で成立し、「ご確認くださる」は「(相手が)確認してくれる」という意味合いになる。相手の自発的な好意や行動に純粋な敬意を払いたい場面では、尊敬語の「してくださる」を用いたほうが、より率直で格調高い響きをもたらすケースも多い。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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