ローズマリーの増やし方完全版!挿し木と水挿しで失敗しない発根術
ローズマリーの増やし方完全版!挿し木と水挿しで失敗しない発根術にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
ローズマリーは地中海沿岸原産のシソ科常緑低木で、乾燥や強い日差しには極めて高い耐性を持っています。しかし、増殖のプロセスにおいてはデリケートな一面を見せます。多くの栽培者が直面するローズマリーの増やし方で失敗する理由を掘り下げると、明確な3つの原因が浮かび上がります。
第1の原因は、挿し穂(カットする枝)の硬さと成熟度のミスマッチです。完全に樹皮が硬くなった茶色の「木質化部分」は細胞分裂が不活発で発根に膨大な時間を要し、逆に先端の柔らかすぎる緑色の新芽は保水力が弱く、根が出る前に萎れてしまいます。最も発根しやすいのは、緑から薄茶色へと移行しつつある半木質化(はんもくしつか)した充実枝です。
第2の原因は、切り口からの雑菌侵入と過湿による腐敗です。庭土や使い古しの培養土には無数の糸状菌(カビ)や細菌が存在し、発根前の傷口から侵入して茎を黒変させます。ローズマリーの根が出ない原因と対策を考える上で、「無菌環境の維持」は避けて通れない最重要課題です。
第3の原因は、葉からの水分蒸散量が吸水量を上回る「水落ち現象」です。根を持たない挿し穂は、茎の断面からしか水を吸い上げられません。下葉を過剰に残したまま直射日光に当てると、葉の気孔から水分が奪われ、数日で萎縮して枯死に至ります。