なぜ24時間営業の飲食店は激減?2026年最新の深夜外食チェーン事情
なぜ24時間営業の飲食店は激減?2026年最新の深夜外食チェーン事情とはどんな影響があるのか? 背景や要点を整理してお届けします。
外食産業における深夜営業の見直しは、2010年代半ばから徐々に始まっていましたが、決定的な転換点を迎えたのは近年のコスト構造の劇的な変化です。業界関係者の証言や各社の決算説明資料を分析すると、深夜営業を縮小させた「4つの決定的要因」が浮かび上がります。
第一に、深夜割増人件費と採用難のダブルパンチです。労働基準法により22時から翌朝5時までは25%以上の割増賃金が義務付けられていますが、全国的な最低賃金引き上げに伴い、深夜帯の時給相場は都市部で1,500円〜1,800円規模まで高騰しました。それだけの待遇を用意しても深夜勤務の応募が集まらないという構造的ジレンマが発生しています。
第二に、エネルギーコスト(電気・ガス代)の激増です。客足がまばらな深夜であっても、厨房設備、大型冷蔵庫、空調、照明をフル稼働させなければならず、客単価数百円〜千円前後の売上では光熱費すら回収できない時間帯が増加しました。
第三に、生活様式と夜間人口の恒久的な変化です。テレワークの定着や企業の「飲み会文化」の縮小、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する生活スタイルの浸透により、終電以降の夜間人口そのものがピーク時の半分以下に落ち込みました。夜遅くまで街にとどまる必然性が失われたのです。
第四に、店舗オペレーションの防犯・安全管理リスクです。深夜のワンオペレーション(1人勤務)に対する世間の批判や従業員の安全確保の観点から、複数人配置が必須要件となり、損益分岐点が大幅に跳ね上がった結果、深夜営業廃止に踏み切るチェーンが相次ぎました。