ハウルの動く城』マルクルの正体と壮絶な生い立ち!原作との違いや気になるその後は?
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映画では詳細に語られないマルクルの出自ですが、原作小説『魔法使いハウルと火の悪魔』には、彼がハウルに拾われるまでの過酷な背景が克明に描かれています。
マルクル(原作名:マイケル)は、幼くして両親を病気で亡くし、完全な孤児となりました。頼れる親族もおらず、住む家を追われた彼は、港町の路上で寒さと飢えに震えながら行き倒れていた過去を持ちます。誰からも手を差し伸べられず、凍死寸前だった彼が偶然たどり着いたのが、港町ポートヘイヴンにあるハウルの家の玄関先でした。
気まぐれなハウルは当初、彼を弟子にするつもりはなく、ただ一晩の宿と食事を与えたに過ぎませんでした。しかし、行く当てのない少年は翌朝も健気に家の掃除を手伝い、ハウルが出かけている間も玄関を守り続けました。その姿を見た火の悪魔カルシファーが彼を気に入り、ハウルもまた少年の同居を黙認したことで、事実上の師弟関係がスタートしたのです。
映画版のマルクルが、ハウルを心から敬愛しながらもどこか顔色を窺い、必死に城の管理を行っていたのは、「役に立たなければ再びあの冷たい路頭に放り出されてしまう」という、孤児特有の生存本能と無意識の恐怖が根底にあったからに他なりません。