東京十社・王子神社の知られざる開運ご利益と徳川家康ゆかりの歴史

東京十社・王子神社の知られざる開運ご利益と徳川家康ゆかりの歴史を詳しくリサーチ! 知っておきたい トピックの裏側を分かりやすく展開します。

王子の杜が背負う歴史の厚みは、武将たちの信仰の深さによって形作られてきた。康平年間(1058〜1065年)、前九年の役で奥州へ向かった源義家(八幡太郎義家)がこの地に陣を敷き、熊野の神に戦勝を祈願したと伝えられる。甲冑を解き、勝利を誓った武勇の記憶は、境内に今も漂う威風の礎となっている。

中世には領主の豊島氏が社殿を再興し、江戸時代に入ると徳川将軍家から絶大な庇護を受けた。天正19年(1591年)、徳川家康が朱印地200石を寄進して以来、歴代将軍の崇敬社となった歴史を持つ。三代将軍家光による社殿の新築、八代将軍吉宗による飛鳥山への桜の植樹など、江戸の町づくりと表裏一体となって大切に守られてきた歴史・文化遺産なのだ。将軍家が武運長久と国家安寧を託したこの聖域には、現在も揺るぎない格式と凛とした空気が宿っている。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

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