2016年ガソリン100円台の怪|原油暴落の真相と2026年高騰との決定差

2016年ガソリン100円台の怪|原油暴落の真相と2026年高騰との決定差の注目ポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。

国内のレギュラー最安値100円台の理由を解き明かすには、海を越えた国際原油市場の熾烈な覇権争いに目を向けなければなりません。2014年半ばに1バレル=100ドルを超えていたWTI(ニューヨーク原油先物)価格は、2016年2月には一時1バレル=26.05ドルという壊滅的な水準まで急落しました。この原油価格大暴落の経緯には、主に3つの世界的要因が重なり合っていました。

最大の引き金となったのがシェールガス革命の影響です。米国発の水圧破砕(フラッキング)技術の実用化により、従来は採掘不可能とされていた頁岩層からの原油・天然ガスの大量生産が可能になりました。これにより米国は世界有数の産油国へと急浮上し、国際市場に莫大な供給過剰をもたらしました。

これに対し、中東の盟主サウジアラビアをはじめとするOPEC(石油輸出国機構)は、通常の減産による価格維持を行わず、あえて「増産による価格急落で米シェール企業を採算割れに追い込み、市場から駆逐する」という消耗戦(チキンレース)に打って出ました。さらに、イランに対する国際制裁解除に伴う同国産原油の市場復帰観測や、中国経済の減速懸念が重なり、原油市場は制御不能の供給過剰スパイラルに陥ったのです。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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