松葉杖の使い方完全攻略!脇が痛い危険な理由と階段・1本歩行の極意
話題沸騰中の 松葉杖の使い方完全攻略!脇が痛い危険な理由と階段・1本歩行の極意について、詳しいまとめを整理して公開しています。
松葉杖を使い始めて数日以内に多くの人が直面するトラブルが、脇の下の強い痛みや擦れです。結論から言うと、松葉杖脇が痛い理由のほぼ100%は、「脇当てに体重をどっかりと預けてしまっていること」にあります。
松葉杖のトップにある横木は「脇当て」と呼ばれているため、多くの初心者はブランコのように脇を乗せて歩いてしまいがちです。しかし、医療現場の共通認識として、脇当ては「歩行時に杖がブレないよう胸郭(肋骨の側面)で軽く挟み込んで固定するためのガイド」に過ぎません。
脇の下(腋窩:えきか)の深部には、腕や手の感覚・運動を司る「腕神経叢(わんしんけいそう)」という太い神経の束や血管が密集して走っています。ここに全体重を押し当てる圧迫刺激を長時間続けると、神経への血流が途絶え、手のしびれや指先の脱力を引き起こす「松葉杖麻痺(Crutch palsy)」と呼ばれる重篤な神経障害を発症する危険があります。最悪の場合、手首が垂れ下がったまま上がらなくなる下垂手などを引き起こし、足の怪我が治っても腕のリハビリが必要になる本末転倒の事態を招きかねません。
体重は脇で支えるのではなく、「手のひらの付け根(手根部)」に体重を乗せ、肘を伸ばす上腕三頭筋と肩甲骨周りの筋肉で下から押し返すのが正しい身体の使い方です。脇当てと脇の下の間には、常に手の指が2〜3本入る隙間を空けておかなければなりません。