モルタルとコンクリートの違いとは?強度や費用・使い分けを徹底解説

モルタルとコンクリートの違いとは?強度や費用・使い分けを徹底解説の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

ネット上のQ&AサイトやDIYコミュニティで定期的に見かけるのが、「駐車場をモルタルで平らに塗って安く仕上げたい」という相談です。しかし、外構の現場監督や左官職人が口を揃えて「駐車場へのモルタル単体施工は絶対にNG」と断言するのには、力学上の明確な根拠があります。

最大の理由は、圧縮強度と耐荷重の決定的な差です。土木・建築分野において部材の強さは「N/mm²(ニュートン毎平方ミリメートル)」という圧縮強度で示されます。一般的なモルタルの強度が約10〜15N/mm²程度であるのに対し、構造用コンクリートは21〜30N/mm²以上の数値を叩き出します。

普通乗用車の車両重量は1.5t〜2.5tに達し、発進・旋回・停止の瞬間にはタイヤの接地面に強烈な「せん断力」と「曲げ応力」が加わります。モルタルには骨格となる粗骨材(砂利)が入っていないため、点荷重や曲げに対して極めて脆弱です。また、セメントペーストの体積比率が高いために水分蒸発時の乾燥収縮率がコンクリートの約2〜3倍と極めて高く、車重に耐える以前に、硬化の過程で無数のクラック(ひび割れ)が表面を走ります。

駐車場に求められるのは、最低でも厚み100mm〜120mmのコンクリート層と、引張応力を受け持つワイヤーメッシュ(溶接金網)の補強です。厚み20mm〜30mm程度でモルタルを塗布しても、タイヤが数回乗っただけで粉々に破砕し、下地から剥離する結末は避けられません。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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