カルロス2世の壮絶な生涯と病気の真相|呪われた王と帝国断絶の全貌
カルロス2世の壮絶な生涯と病気の真相|呪われた王と帝国断絶の全貌の注目ポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。
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カルロス2世を襲った悲劇の根源は、オーストリア系とスペイン系に分かれたハプスブルク家が推進し続けた徹底的な血統保持政策にあります。領土の分散を防ぎ、カトリックの盟主としての純血を守るため、ハプスブルク家は世代を超えて叔父と姪、あるいは従兄弟同士の婚姻を繰り返しました。
カルロス2世の家系図を紐解くと、その異質さは一目瞭然です。通常の人間であれば5世代遡ると32人の先祖が存在しますが、カルロス2世の場合はわずか10人しか存在しませんでした。彼の父フェリペ4世にとって、妻マリアナは実の妹の子、すなわち「実の姪」でした。さらに母親の家系を遡ってもハプスブルク家の血が幾重にも交錯しており、外部の血統がほとんど入らない閉鎖的な交配が200年近く続いていたのです。
近年の遺伝人類学の研究論文によると、カルロス2世の「近交係数(F値)」は0.254に達していたことが判明しています。これは「実の兄妹」や「親と子」の間に生まれた子どもの近交係数(0.250)をも上回る極めて異常な数値であり、劣性遺伝疾患が発現する確率が極限まで高まっていたことを決定づけています。