井手上漠のグラビアと水着の真相|写真集や現在の活動を徹底解剖
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井手上漠のビジュアル表現を語るうえで避けて通れない金字塔が、講談社から刊行された初のフォトエッセイ・写真集『normal』です。「普通とは何か」という根源的な問いを投げかけるタイトルが冠された本作は、単なるタレント写真集の領域を遥かに超越しています。
生まれ育った島根県・海士町の大自然を舞台にしたカットから、洗練された都会的なファッションポートレートまで、ページをめくるごとに性差の曖昧さと調和が美しく立ち現れます。自著の手記では、幼少期から抱えていた違和感や、周囲との違いに葛藤した思春期の生々しい胸中が率直に明かされており、読者の心を強く揺さぶりました。
写真集の中で見せた佇まいについて、当時のインタビューで井手上漠は「男の子らしく、女の子らしくではなく、ただ『井手上漠らしく』ありたい」と語っています。肉体美やフェイスラインの美しさを強調しつつも、そこには他者の欲望に迎合しない凜とした自立心が宿っており、写真集『normal』は現在に至るまで、ジェンダー表現における重要なテキストとして読み継がれています。