なぜ物の値段は急変するのか?需要曲線と供給曲線で暴く市場のメカニズム
なぜ物の値段は急変するのか?需要曲線と供給曲線で暴く市場のメカニズムに関する疑問や疑問点を徹底的にまとめました。詳細を読もうことができます。
需要や供給の曲線は、どれも同じ角度で引かれているわけではありません。傾きが急(垂直に近い)なものもあれば、緩やか(水平に近い)なものもあります。この傾きを数値化した概念が価格の価格弾力性です。
経済学における価格弾力性の計算は、以下の公式によって算出されます。
需要の価格弾力性 = | 需要の変化率(%) ÷ 価格の変化率(%) |
値が1より小さければ「非弾力的(価格を変えても数量があまり変わらない)」、1より大きければ「弾力的(少しの価格変動で数量が激変する)」と判定されます。この違いによって、市場ショックが起きた際の影響度は天と地ほど変わります。
こうした価格形成の過程で生まれるのが、取引の果実とも言える消費者余剰と生産者余剰です。「本当なら1,000円出してもいい」と考えていた買い手が均衡価格の700円で買えた場合、差額の300円分だけ得をしたと感じます。これが消費者余剰です。一方で「500円以上なら売ってもいい」と考えていた売り手が700円で売れれば、差額の200円が生産者余剰となります。この2つを足し合わせた「総余剰」が最大化される状態こそが、市場が最も効率的に機能している証拠なのです。