船木和喜はなぜアップルパイを売るのか?金メダリストの現在と現役続行の真相
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船木和喜を語る上で避けて通れないのが、同じ北海道出身でありジャンプ界の“生ける伝説”葛西紀明との関係性です。1990年代後半から2000年代にかけて、二人は日本代表の屋台骨として世界を転戦し、互いを激しく意識し合うライバルとして鎬を削ってきました。
1998年の長野五輪当時、エースとして金メダルを量産した船木に対し、葛西は大会直前の足首骨折もあって団体戦メンバーから外れる屈辱を味わいました。歓喜に沸く表彰台の影で人知れず涙を流した葛西と、重圧の中で最後のジャンパーとして大ジャンプを決めた船木。二人のコントラストは当時のメディアで大きく報じられ、時に確執や不仲説が囁かれたこともありました。
しかし、歳月が流れた現在の二人の関係は、そうした安易なゴシップを完全に超越しています。50代を超えてなお空を飛び続ける葛西と船木は、お互いに「あいつが跳び続ける限り、自分もやめるわけにはいかない」と公言する唯一無二の戦友です。企業チームを率いて世界に挑み続ける葛西と、自前事業で競技と次世代育成を支える船木。アプローチは違えど、スキージャンプという過酷な競技に人生を捧げた二人の絆は、年齢を重ねるごとに深まっています。