さいとう・たかを亡き後もなぜ『ゴルゴ13』は続く?遺言と分業制の真実
さいとう・たかを亡き後もなぜ『ゴルゴ13』は続く?遺言と分業制の真実に関する疑問や疑問点をわかりやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。
長期連載作品につきまとう最大の関心事といえば「最終回」の存在です。さいとう氏は生前、複数のインタビューで「最終回のコマ割りやラストシーンのセリフまで、すでに頭の中にはできあがっている」と明かしていました。しかし、その幻のラストが誌面に描かれることはありませんでした。最終回を描いて作品を終わらせるのではなく、読者が望む限り物語を進行させ続けることこそが自らの役目であると信じていたからです。
そもそも、主人公であるデューク東郷のキャラクター造形にはユニークな誕生秘話が存在します。さいとう氏の学生時代の恩師の風貌や、理容師修行時代に培った鋭い人間観察から着想を得て生まれたとされ、「決して無駄口を利かず、プロの仕事に徹する男」という冷徹なリアリズムは当時の漫画界において極めて革新的なヒーロー像でした。
東郷の出生や本名は今なお謎に包まれたままですが、その圧倒的な存在感と謎の深さこそが、半世紀以上を超えて読者を惹きつける原動力となっています。