歌舞伎症候群の全貌|顔の特徴から遺伝子の原因・大人の生活と寿命まで
歌舞伎症候群の全貌|顔の特徴から遺伝子の原因・大人の生活と寿命までにまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
歌舞伎症候群は、1981年に日本人医師である新川詔夫博士と黒木良和博士によってそれぞれ独立して報告された先天異常症候群です。発見者の名を取ってニイカワ・クロキ症候群(Niikawa-Kuroki syndrome)とも呼ばれ、かつては歌舞伎メイクアップ症候群とも表記されていました。
最大の特徴は、歌舞伎役者が化粧(隈取)を施したかのような際立った顔貌にあります。医学的には以下の5つの主徴(新川の5徴候)が定義されています。
- 特徴的な顔貌(歌舞伎症候群 特徴 顔):下眼瞼(したまぶた)の外側3分の1が外側にめくれ上がる(下眼瞼外反)、切れ長の大きな眼瞼裂、弓状に湾曲した眉(外側がまばら)、鼻尖がつぶれて平らな鼻(鼻尖平坦)、突出した大きな耳介。
- 骨格系の異常:第5指(小指)の短縮や内弯、肋骨や脊椎の異常(側弯症や潜在性二分脊椎など)、関節の過可動性(関節が柔らかく外脱臼しやすい)。
- 皮膚紋理の異常:乳幼児期に指先がふっくらと盛り上がる「胎児型指腹隆起(指先パッド)」の遺残、指紋パターンの異常。
- 知的能力障害:軽度から中等度の知的障害を伴うことが多い(IQは50〜70前後の層が中心)。
- 出生後の成長遅延・低身長:出生時は標準的な体格であっても、乳幼児期以降に成長曲線を下回り低身長を示す傾向。
出生直後の赤ちゃんに見られる初期症状(歌舞伎症候群 赤ちゃん 症状)としては、筋緊張の低下(身体がぐにゃぐにゃしているフロッピーインファント状態)や、母乳・ミルクをうまく吸えない哺乳困難・嚥下障害が挙げられます。また、新生児期の低血糖症(高インスリン血症)や重度の便秘、胃食道逆流症が発見のきっかけとなるケースも少なくありません。