なぜメルカトル図法?Googleマップが歪んだ世界地図を使い続ける衝撃の理由

なぜメルカトル図法?Googleマップが歪んだ世界地図を使い続ける衝撃の理由の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でまとめました。

面積がこれほど極端に歪むのであれば、なぜこの図法は破棄されず、現代まで継承されてきたのでしょうか。その答えは、メルカトル図法がなぜ使われるかの理由の中核である「正角図法としての特徴」と「航海上の実用性」にあります。

1569年、フランドル出身の地理学者ゲラルドゥス・メルカトルは、縦202センチメートル・横124センチメートルにおよぶ巨大な世界地図を発表しました。当時、大航海時代の船乗りたちが直面していた最大の課題は、「広大な大海原でコンパスの針をどの方角に向けて進めば目的地に辿り着けるか」という極めて現実的な命題でした。

メルカトル図法の最大にして唯一無二の強みは、地図上に定規で引いた一本の直線が、そのまま進行方位を一定に保って進む「等角航路(航程線)」になる点です。地球上の最短距離である「大圏航路」は球面上では直線ですが、メルカトル図法上では曲線を描き、航行中に常に舵の角度を細かく補正し続けなければなりません。これに対し、メルカトル図法上の直線に従って舵角を固定すれば、たとえ最短ルートではなくとも確実に目的地へ到達できます。計器類が未発達だった時代、船員の命を守るナビゲーションツールとして、メルカトル図法のメリットはデメリットを遥かに凌駕していたのです。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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