夜中の大暴れはなぜ?キャットエンペラータイムの真相とプロが教える対処法

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キャットエンペラータイムを「若くて元気な猫の微笑ましいワンシーン」とだけ捉えるのは、時に重大な見落としを招きます。獣医師の臨床現場では、ネット上で「エンペラータイム」と笑われていた行動の裏に、見逃してはならない病理学的リスクが潜んでいたケースが報告されています。

最大のリスク要因は「猫の年齢」です。1歳から4歳前後の若い猫であれば、エネルギー過剰による生理的な現象として問題視する必要はありません。しかし、8歳以上のシニア期に入ってから突如として夜間に叫びながら走り回るようになった場合、それはエンペラータイムではなく、明確な疾患のサインである可能性が跳ね上がります。

典型例として挙げられるのが「甲状腺機能亢進症」です。甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで代謝が異常に活性化し、興奮状態、夜間の徘徊、落ち着きのなさを引き起こします。また、高齢猫に多い「認知機能不全症候群(猫の認知症)」でも、昼夜逆転や目的のない夜間徘徊、大きな声での夜鳴きが頻発します。さらに、ノミの寄生やノミアレルギー性皮膚炎、知覚過敏症候群など、皮膚に突発的な激痛や不快な感覚が生じた際にも、猫はそこから逃げ出そうと狂ったように走り回ることがあります。

「うちの子は年を取ってもまだまだ元気」と安易に自己判断せず、体重減少や多飲多尿、被毛のパサつきといった他の臨床所見が併発していないかを冷静に観察することが不可欠です。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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