しそと大葉の違いとは?呼び名が分かれた歴史の真相と使い分けの極意
しそと大葉の違いとは?呼び名が分かれた歴史の真相と使い分けの極意の真相について、最新情報を取りまとめてご紹介します。
しそと大葉の地域別の呼び方を巡っては、消費者の居住地や家庭環境によって認識に明確なグラデーションが存在します。青果卸売市場の動向調査や生活者の購買実態を突き合わせると、東西の文化差が浮き彫りになってきます。
歴史的に大葉の主産地である愛知県や岐阜県、三重県を含む中京圏、および関西圏では、青果売り場のみならず一般家庭の会話でも「大葉を買ってくる」と呼ぶ比率が圧倒的です。関西の食文化では天ぷらやお好み焼きの具材、肉巻きなどの調理用具材として定着してきた経緯があり、「緑の葉そのもの」を具材単位として認識する傾向が強かったためと考えられます。
一方、関東をはじめとする東日本エリアでは、古くから薬味文化として「しそ」「青じそ」と呼称する習慣が根強く残っていました。しかし、大手食品メーカーが1980年代以降に「青じそドレッシング」を大ヒットさせたことで「調味料・風味=青じそ」というイメージが強化される一方で、全国展開するスーパーマーケットチェーンがPOSシステムや棚割りの管理上、仕入品名である「大葉」でプライスカードを統一した結果、東西の呼称ギャップは年々融合しつつあります。流通のシステム化が、地域の生活言語を標準化させていった典型例です。