存じ上げる」を物に使うのは失礼?敬語の正しい使い分けを徹底解説
存じ上げる」を物に使うのは失礼?敬語の正しい使い分けを徹底解説について押さえておきたい 事実を分かりやすい構成で解説いたします。
検索エンジンや知恵袋などの相談プラットフォームで頻繁に交わされる「『存じ上げる』を物に対して使うのは失礼なのか」という疑問。答えは極めて明快で、物や企画、出来事に対して「存じ上げる」を使うのは文法的に誤りであり、教養を問われる失礼な表現にあたります。
「存じ上げる」という動詞は、心の中で思う・知るという意味の「存ず(存じる)」に、敬意の接尾辞「上げる」が結びついて成立した言葉です。「上げる」は相手の存在や動作を上に引き上げるベクトルを持つため、必然的に人に対して使う存じ上げるのルールが存在します。つまり、敬うべき人格を持つ対象に対してのみ成立する表現なのです。
たとえば「〇〇社長のことは、以前からよく存じ上げております」という使い方は完璧な敬語です。しかし「貴社の新商品については存じ上げております」と言ってしまうと、まるで無機質な商品そのものを人間のように敬い上げている不自然な構図が生まれます。物や事柄の情報を自分が把握していると伝えたいときは、物や事柄に使える存じておりますを選択するのが正しい作法です。