対称性緊張性頚反射の残存と影響|ハイハイや集中力低下の理由を徹底解明
対称性緊張性頚反射の残存と影響|ハイハイや集中力低下の理由を徹底解明の全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。
育児相談で頻繁に聞かれる「赤ちゃんが四つん這いでハイハイをせず、お尻歩き(シャフリング)をしたり、すぐに立とうとする」現象の背景には、STNRの未成熟や統合遅延が関わっているケースが少なくありません。
STNRが強すぎると、頭を上げて前を見ようとした瞬間に肘が伸びきり、同時に膝が曲がって正座のような姿勢になってしまいます。逆に床を見ようと頭を下げると腕が曲がって潰れてしまうため、手足をリズミカルに協調させて進む「交互ハイハイ」が困難になります。その結果、ハイハイ期をスキップして早期につかまり立ちへと移行してしまう傾向が見られます。
学齢期に達した段階でSTNRが残存している場合、以下のような姿勢保持困難と学習障害(LD)様の症状が顕在化します。
- 着席姿勢の崩れ:机の上でノートを書こうと下を向くと、肘が曲がり下半身が突っ張るため、足を前に投げ出したり、椅子の上であぐら・正座を組んでしまう。
- 板書の極端な遅れ:黒板(上)を見てノート(下)へ視線を移すたびに腕と足の筋緊張が激しく切り替わり、焦点合わせや書字の連続性が妨げられる。
- 集中力低下と多動傾向:反射による筋緊張の不随意な変化に抗い続けるため、無意識下で莫大なエネルギーを消耗し、すぐに疲労して落ち着きを失う。