ベタ踏み坂の撮影ポイント解剖|あの絶壁を望遠で再現する秘訣と真相
ベタ踏み坂の撮影ポイント解剖|あの絶壁を望遠で再現する秘訣と真相に関する話題のニュースを分かりやすく解説します。関心のある方は必見です。
肉眼で現地を見たときの「緩やかな坂」という印象と、写真や映像の中の「絶壁」との間にある極端な落差。このギャップを生み出す光学現象が、写真工学における江島大橋の圧縮効果の理由です。
圧縮効果とは、望遠レンズを用いて極めて遠い被写体を撮影する際、手前にある物体と奥にある物体の距離感が極端に縮まり、遠近感(パースペクティブ)が消失する現象を指します。標準的な広角レンズを搭載するスマートフォンで撮影すると、手前の道が横に広がり、橋の奥へと続く距離が長く描写されるため、勾配はなだらかに見えます。一方、遠距離から強烈な望遠レンズで橋を切り取ると、橋の麓から頂上までの全長約1.4kmにわたる奥行きが一気にギュッと押し潰され、上下の高さ差だけが強調されて垂直の壁のように錯覚する仕組みです。
現場取材とプロカメラマンの検証データに基づくベタ踏み坂の望遠レンズの撮り方として、機材選定には明確なボーダーラインが存在します。ベタ踏み坂の望遠レンズのおすすめ焦点距離は、フルサイズ換算(35mm判換算)で最低でも300mm以上、CMの構図を完全に再現するなら400mm〜600mmクラスの超望遠域が必須となります。
近年の最新フラッグシップスマートフォン(ペリスコープ式5倍〜10倍光学望遠搭載機)でも一定の圧縮効果は得られるようになりましたが、2km先の熱気による陽炎(かげろう)の影響を抑えつつ、車や標識の細部まで克明に描写してあの圧倒的な密度感を表現するには、やはり大口径の超望遠ズームレンズを装着したミラーレス一眼に軍配が上がります。