狂気のパンクから純文学の頂点へ!作家・町田康が放つ言葉の真髄
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実験的な文体で注目を集め続ける一方、2005年に上梓された大作『告白』は、日本の出版業界に決定的な衝撃を与えた。明治時代に実際に起きた大量殺人事件「河内十人斬り」をモチーフに、主人公・城太郎が破滅へと突き進む内面を執念深く追体験させたこの長編は、谷崎潤一郎賞を受賞し、現代文学の金字塔として称賛を集めた。
なぜ人間は追いつめられ、取り返しのつかない一線を越えてしまうのか。饒舌な語りの奥底に潜むのは、どこまでも孤独で不器用な人間の魂に対する底知れぬ眼差しである。笑いと狂気、そして戦慄が同居するこの大作によって、彼は単なる文体作家の枠を完全に超え、人間の業を真正面から描き切る巨匠としての地位を不動のものにした。