福島原発・吉田所長の死因と真相|食道がんと被曝の因果関係や闘病録
福島原発・吉田所長の死因と真相|食道がんと被曝の因果関係や闘病録の基本情報から最新動向までをわかりやすく整理しました。
東京電力が発表した公式情報によると、吉田昌郎元所長の死因は食道がんです。2013年7月9日午前11時32分、都内の病院で家族に看取られながら息を引き取りました。享年は58歳でした。
吉田氏の病が発覚したのは、過酷を極めた事故対応の最中でした。2011年11月に行われた人間ドックの検査で食道がんが見つかり、同年12月1日付で福島第一原子力発電所所長を退任。病魔と闘うため、現場の指揮権を後任に引き継ぐこととなりました。
退任直後から抗がん剤治療や放射線治療、患部の摘出手術など懸命な治療が続けられました。しかし、翌2012年7月には急性硬膜下血腫で倒れ、緊急開頭手術を受けるなど病状は一進一退を繰り返しました。過酷な闘病生活を支え続けたのは妻をはじめとする家族の献身的な支えでしたが、懸命な医療処置の甲斐なく、事故発生からわずか2年4カ月で生涯を閉じました。
吉田氏は東京工業大学大学院を修了後、1979年に東京電力に入社。原子力発電のスペシャリストとして本店原子力設備管理部長などを歴任し、2010年6月に福島第一原発所長に就任していました。技術者としての高い知見と豪放磊落な人柄で部下から厚く慕われていたリーダーの早すぎる死は、社会に大きな衝撃を与えました。