シクラメン花後はハサミNg?球根が腐る真相と失敗しない夏越し手入れ

シクラメン花後はハサミNg?球根が腐る真相と失敗しない夏越し手入れについて徹底解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。

花が終わったシクラメンの手入れにおいて、もっとも多くの初心者が犯してしまう過ちが「ハサミで花茎をチョキンと切り落とす行為」です。一見すると手入れが行き届いているように見えますが、実はこれこそがシクラメンの球根が腐る原因の筆頭に挙げられます。

植物学的に見ると、シクラメンの花茎は中空(ストロー状)または水分を豊富に含んだ多肉質の組織で構成されています。ハサミで途中の位置を切断すると、球根の頂部に数センチの茎が取り残されます。この切り口から雑菌が侵入するだけでなく、残された茎組織が自力で枯死する過程で周囲の湿気を吸ってドロドロに溶け、カビや軟腐病(細菌感染症)の温床になります。病原菌は残った茎を伝って球根の生長点へ一気に侵入し、最終的に球根全体を腐敗へと追い込みます。

愛好家が実践すべきなのは、刃物を一切使わないシクラメンの花がら摘みです。福花園などの種苗流通関係者や園芸専門家が一貫して推奨するシクラメンの茎の正しい抜き方の手順は極めてシンプルです。

咲き終わって色褪せた花や、結実して丸く膨らみ始めた茎を見つけたら、その茎の根元(球根の生え際ギリギリ)を親指と人差し指でしっかりとつまみます。そして、茎を真上に引っ張るのではなく、指先でクルッと半回転ほど軽くねじるようにしながら斜め上へ引き抜くのがコツです。適切な力加減で行えば、「プチッ」という小気味よい感触とともに、球根の付け根から傷口を残さず綺麗に外れます。

『シクラメンの育て方.net』のデータが示す通り、シクラメンには「一輪ごとの花の終わり」と「株全体の開花期の終わり」という2つのフェーズが存在します。日々の花がら摘みを怠って放置すると、植物は子孫を残すために種を作り始め、莫大な体力を消耗してしまいます。花弁が萎れ始めた段階で根元から抜き取る作業こそが、株の寿命を劇的に延ばす第一歩となります。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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