桂三枝の現在と文枝襲名理由|新婚さん降板真相から最新動向まで
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2012年7月16日、自身の69歳の誕生日に、45年以上にわたり親しまれた「桂三枝」の名を改め、「六代 桂文枝」を襲名しました。当時、テレビタレントとしても落語家としても「桂三枝」の名は全国区であり、ブランドとしての価値は計り知れないものがありました。それでもあえて改名を選んだ裏には、上方落語界の未来を担う深い覚悟が存在していました。
最大の動機は、2005年に亡くなった師匠・五代目桂文枝への深甚なる敬意と恩義です。上方落語界における「桂文枝」は、幕末から続く由緒ある大名跡。師匠の没後、長きにわたり空位となっていた看板名跡を誰が継ぐのかは、上方演芸界全体の重要課題でした。
自身が築き上げた「三枝」のネームバリューを捨ててまで大名跡を背負うことは、大きなプレッシャーを伴う賭けでもありました。しかし、「上方落語を後世に残すためには、重い看板を自らが背負って引っ張らなければならない」という強い責任感が、大名跡の復活へと彼を突き動かしました。襲名披露興行は全国各地で大成功を収め、名実ともに上方落語界の総帥としての地位を確立することとなったのです。