大雪の緊急規制でスタッドレス走行不可?チェーン義務化の真相と選び方

大雪の緊急規制でスタッドレス走行不可?チェーン義務化の真相と選び方とは一体何なのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。

ネット上の掲示板やSNS、知恵袋などでは、毎冬のように「4WD+スタッドレスで立ち往生するはずがない」「チェーンなんて何十年も巻いたことがない」というベテランドライバーの声が散見されます。しかし、新潟県や福井県の豪雪地帯で長年除雪やレッカー移動に携わるロードサービスのプロフェッショナルたちの証言は、これとは全く対照的です。

「立ち往生現場で最も手こずるのが、最新の電子制御4WDに乗ったドライバーです。発進時に四輪すべてにトラクションがかかるため、限界ギリギリまで進めてしまう。しかし、止まることと曲がる性能は2WD車と変わりません。登り坂で一度停止した瞬間、自重で滑り落ちて側溝に落ちるか、お腹(アンダーフロア)に雪を抱き込んで亀の子状態になり、四輪が完全に浮いて空転します。この状態になると、牽引ロープかショベルで雪を掘り出さない限り脱出できません」

現場の救援要請ログを検証すると、事故を引き起こす最大の要因は物理的なグリップ力の不足以上に、ドライバーの心理的要因である「正常性バイアス(自分だけは大丈夫という思い込み)」にあることが分かります。「前の車が進んでいるから行けるだろう」という集団浅慮(グループシンク)が働き、吹雪の中で次々と後続車がスタック地点へ突っ込み、最終的に除雪車すら進入できない完全なデッドロック状態を作り出してしまうのです。

現場を経験したドライバーが口を揃える教訓は極めてシンプルです。「吹雪の中で初めてチェーンの取扱説明書を開いても、寒さで指がかじかみ、暗闇と猛吹雪で100%取り付けに失敗する」。晴れた休日の自宅前で、手袋をしたまま片輪5分以内で装着できるまで事前装着の練習を最低2回行っておくこと。これが、現場で命を落とさないための最も確実な知恵です。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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