『Hero』あるよの田中要次は今?元国鉄の異色経歴と妻・愛猫との真実

『Hero』あるよの田中要次は今?元国鉄の異色経歴と妻・愛猫との真実の真相について、専門知識を詳しくお届けします。

裏方スタッフの合間にエキストラや端役として出演するようになり、竹中直人監督の『無能の人』(1991年)や石井聰亙(現・岳龍)監督作品などで強烈な印象を残していた田中要次。そんな彼に、芸能人生を劇的に変える転機が訪れます。それが2001年放送のフジテレビ月9ドラマ『HERO』でした。

木村拓哉演じる型破りな検事・久利生公平が足繁く通うバー「St.George's Tavern」。どんな無茶な注文(寿司、納豆、海外のマイナー料理など)を出されても、感情を一切交えずに即座に差し出し、ただ一言、

「あるよ」

とだけ呟くスキンヘッドのマスター役です。このセリフは放送直後から爆発的な反響を呼び、当時の流行語として列島中を席巻しました。

演出を手がけた鈴木雅之監督らの証言によると、当初の設定ではマスターにもう少し長いセリフや背景説明の案もあったとされています。しかし、田中要次の持つ独特の寡黙さ、目力、そして余計な演技を削ぎ落とした佇まいを見た制作陣が、「すべてを『あるよ』のワンワードに凝縮させる」という大胆な演出を決断。これがテレビ史に残る伝説の名シーンを生み出す結果となりました。

このブレイク以降、彼の元にはオファーが殺到。『時効警察』シリーズ、『サラリーマンNEO』、NHK連続テレビ小説『純情きらり』『べっぴんさん』『半分、青い。』、さらに大河ドラマや『孤独のグルメ』など、枚挙にいとまがないほどの出演ドラマ歴を積み重ね、日本のドラマ界に欠かせないキーマンとして定着していったのです。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest