宇宙までの距離はわずか100Km?車で1時間の真相と境界線の科学
宇宙までの距離はわずか100Km?車で1時間の真相と境界線の科学の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。
Q1:もし垂直に登れる道路があったら、ガソリン車で宇宙まで行けますか?
A1:仮に物理的な道路が存在しても、通常のガソリン車(内燃機関)では宇宙へ到達できません。内燃機関は空気中の酸素を取り込んでガソリンを燃焼させるため、高度10kmを越えて空気が希薄になるとエンジンが停止します。さらに電気自動車(EV)であっても、高度数十kmを越えると空気抵抗による冷却が効かなくなる熱問題や、宇宙放射線による精密電子機器の誤作動が発生するため、真空環境に耐えうる専用の生命維持・熱制御機構が必須となります。
Q2:なぜJAXAや日本政府はNASAの80kmではなく100kmを基準にしているのですか?
A2:国際的な航空宇宙の公認記録を管理する国際航空連盟(FAI)がスイスに本部を置く国際機関であり、日本を含む世界的大半の国家がFAI基準(カーマン・ライン=100km)に準拠しているためです。一方、NASAや米軍が80kmを採用しているのは、1950〜60年代のX-15実験機開発時における米軍パイロットへの勲章授与規定に由来する歴史的・軍事的な背景が強く、現在でも国際標準と米国独自基準が並立する形になっています。
Q3:宇宙の果てまでの距離はどうやって測定しているのですか?
A3:近隣の恒星には地球の公転を利用した「年周視差」、中距離の銀河には明るさの変動周期から絶対等級が分かる「セファイド変光星」、遠方の銀河には爆発時の明るさが一定とされる「Ia型超新星」を「宇宙の距離梯子(標準光源)」として段階的に測定します。さらに遠い深宇宙では、空間の膨張によって光の波長が伸びる「赤方偏移(スペクトルのズレ)」を観測し、アインシュタインの一般相対性理論に基づく宇宙膨張モデルと照合することで、現在の距離(約465億光年)を逆算して導き出しています。