トマトの尻腐れ果はなぜ起きる?原因と予防策&食べられるかを徹底検証
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尻腐れ果とは、トマトやミニトマト、ピーマン、パプリカなどの果実底部が水浸状に変色し、やがて黒褐色に乾いて陥没する生理障害です。病名に「腐れ」という言葉が含まれるため、カビや細菌による感染症と混同されがちですが、植物体内の細胞壁を強固に保つカルシウム成分の欠乏が直接的な原因です。
植物の体内において、カルシウムは根から吸い上げられた水とともに導管を通って上部へと運ばれます。しかし、カルシウムは植物体内での移動性が非常に低く、葉の蒸散(水分を外へ出す働き)が活発な部分へと優先的に流れる性質を持ちます。その結果、急激に肥大成長する果実の先端部(お尻)まで十分なカルシウムが届かなくなり、細胞膜が破壊されて黒変・壊死を引き起こします。
近年の気候変動に伴う初夏から盛夏にかけての極端な高温乾燥環境は、植物の吸水バランスを狂わせ、家庭菜園における発生率を押し上げる大きな要因となっています。