トマトが赤くならない謎!猛暑の落とし穴と室内追熟の劇的裏ワザ
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青いトマトを前にして「もっと日光に当てなければ」と考えるのは自然な心理です。しかし、植物生理学の観点から見ると、トマトが色づかない原因の多くは日照不足ではなく、むしろ「気温が高すぎること」にあります。
トマトの鮮やかな赤色は「リコピン」という色素によって作られます。このリコピン生成適正温度は15℃〜30℃の範囲に限られており、果実の表面温度が32℃を超えるとリコピンの合成が完全にストップしてしまう性質を持っています。過酷な猛暑に見舞われる夏場、直射日光をまともに浴びたトマトの果実は、気温が33℃程度であっても表面温度が40℃近くまで跳ね上がります。その結果、黄色い色素(カロテン)しか作られず、オレンジ色のまま止まったり、緑色のまま成熟が固まってしまうトマト高温障害が発生するのです。
もうひとつ確認すべき客観的指標がトマト積算温度です。開花から完熟に至るまでには、毎日の平均気温を足し合わせた合計が約800℃〜1000℃(ミニトマトなら700℃〜800℃)必要とされます。例えば平均気温が25℃なら開花からおよそ35日前後で色づく計算ですが、猛暑で細胞の働きが鈍るとこのサイクルが大きく狂います。赤くならないからと焦る前に、開花からの経過日数と近頃の気温推移を照らし合わせることが第一歩となります。