ミルメーク給食に地域格差がある本当の理由【都道府県別に徹底解説】
ミルメーク給食に地域格差がある本当の理由【都道府県別に徹底解説】の全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。
給食の現場において、ミルメークが全国一律で配給されなかった最大の理由は、学校給食の献立決定権が国ではなく各自治体(市町村教育委員会)や学校の栄養教諭に委ねられているという制度上の仕組みにあります。文部科学省が定める学校給食実施基準は、児童生徒に必要な栄養価(カルシウムや鉄分、エネルギーなど)の基準値を設定しているものの、個別の食品ブランドを指定することはありません。
ここで重要な役割を果たすのが、各都道府県に設置されている「学校給食会」です。学校給食会が物資としてミルメークを取り扱うかどうか、そして現場の栄養教諭が限られた給食予算の中でミルメークを採用するかどうかによって、導入状況は完全に分かれました。一部の自治体では「牛乳本来の味を覚えるべき」「糖分の過剰摂取につながる嗜好品は給食に持ち込まない」という厳格な食育方針が敷かれ、採用が見送られ続けた背景があります。
さらに、1食あたり250円から350円程度という極めてタイトな公立小中学校の給食費において、1個あたり十数円のミルメークを追加することは、他の副菜や主菜の予算を圧迫しかねないというシビアな台所事情も関係していました。主食や主菜の栄養バランスを最優先した結果、「嗜好性の高い副食はカットする」と判断した地域では、何十年にもわたり子どもたちの目に触れることすらありませんでした。